ブログ抜粋

ameba

中小企業診断士 山崎勝雄の部屋

鈴をつけるのは誰だ? (日, 16 7月 2017)
 少し古くなるが、「てるみくらぶ」なる旅行者が破綻した。  個人的には旅行している余裕もないので被害に合ったわけ ではないが、報道を見ていて違和感があった。  資金が回っていない事は、金融筋も、会計を見ていた税理士か 会計士かどちらかが、ある程度は知っていたはず。  粉飾をしていたと言っても、全く気づかないはずがない。  http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20170405_01.html にレポートが有るが、やはり信用調査機関は確実に認識していた 事がうかがえる。  分かっていても誰が鈴をつけるのか・・。  金融筋は、自分から「やめなさい」と言えば、他の顧客から 厳しい目線で見られるので言い出ににくい。  会計士や税理士は気づいたとしても、独自に公表する訳には いかない。  金融筋や、会計士(または税理士)がどれだけ経営者を説得したか までは全く見えないが、良い解釈をすれば「言っても経営者が聞かなかった」ということであろう。  最悪のケースは、顧客から見放されたくなくて一緒に粉飾に参加していたなんて結論もあり得る。 (あくまでも可能性も問題であり、てるみくらぶの 担当がそうだったとは言っていない)  経営者が「絶対にやめない」と言い張った場合、「てるみくらぶ」の ような結末になると分かっていても周りのステークホルダーの最終行動は「ほったらかす」しかなくなる。  中小企業においても、同じような事例は多々ある。    金融筋が「ほったらかす」ケース、  金融筋は分かっていても言い出せないケース  会計関係者が経営者と一緒になって粉飾するケース  関係者が分かっていても「ほったらかす」しかないケース  私の立場は支援者の立場ではあるが、貸付金があるわけでもないし、その顧客から支援を断られても困る立場でも無いのである意味ストレートに言いやすい立場にある。  きちんと現状を伝え、未来の計画案を模索しながらも、未来が描けな い場合は、経営者に「鈴をつける」役割ではないかと思うことも多い。  とは言え最後の決断は経営者自身がする以外にはないので 「それでもやりたいのです」と言われると辛い・・・。  
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補助金申請支援で思うこと (月, 18 4月 2016)
 政府の経済対策として「ものづくり補助金」など様々な 補助金があることはご存知のことだろう。  補助金申請のための支援は個人の仕事としては受けない が、公的機関からの依頼で支援をせざるを得ないケースが 多々あるが申請の支援の中で思うことを書いてみたい。 (1)そもそも設備投資がいるの?   補助金があるから、古い設備を入れ替えたいといった   動機の申請がかなりあるのも事実である。   いくら補助金があるにしても、全額それで賄えるわけ   では無いのだから、それなりに投資対効果の評価が必要   になるが、この辺りを正しく評価しているとは思えない   事例が散見される。 (2)投資対効果の評価は正しい?   「○◯の設備を入れると、工数が◎%削減されるので    効果がある」という評価がほとんどである。    しかし、原価低減すれば必ず利益が増加するという   妄想は、誤った理解であるのだが、かなり広く信じられてい   る事がよく分かる。    原価低減が利益に直結するには、様々な条件が満足   されないといけないがそれを理解している事業者は少   ない。      正しい知識を持たないまま投資を行うことがどんなに危険か を各支援機関は正しく企業に説明する事が必要なんだろうと思う が、各種支援機関も怪しくないだろうか?   京セラ 稲盛さんの言葉に  「考え方×熱意×能力」 という言葉があるが、  考え方が間違っている(マイナス)とどんなに頑張っても マイナスの答えしか出なくなる。  事業者の皆様、ご注意あれ。
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本当の活躍者は誰か ~ラグビー報道に見る~ (火, 13 10月 2015)
ラグビー日本代表がWカップで三勝したが残念ながらベスト8に残れなかった。 イングランド戦、サモア戦、アメリカ戦を久しぶりに拝見したが過去に見ていたラグビーの風景とかなり違うなぁと世界のレベルを感じたところである。 個人的には、生粋のラグビーファンでは無いが、だいぶ以前から大学ラグビーを中心に大事な試合はみていた方だろう。 それは多分お正月に大学ラグビーの試合があったからだと思う。 昔の成人式1月15日に学生チャンピオンと社会人チャンピオンの試合があったからだろうか・・。 記憶が定かではないが、早稲田の植山FB,石塚FL,藤原WTB,本城FB、吉野WTB、堀越SH、増保WTBといった名前が思い浮かぶ。 明治なら、松尾雄治SO、河瀬NO8、吉田WTBという名前か。 当時は、小柄な早稲田FWと重量戦車FWの明治という図式が定番で、小柄な早稲田FWがゴール前を凌ぎ、浅いラインの早稲田バックスが華麗に玉を回すなんてのが小気味良くどちらかと言えば早稲田ファンだったと思う。 その後は、新日鉄釜石が活躍した時代で、おぼろげに覚えているのは全日本の決勝だったと思うが、松尾雄治が八の字を手で指示をしてサインプレーをした時だろうか。 バックスが見事な展開でトライを奪った時は、背中がゾクゾクした記憶がある。 その後はそれほど思い出さないとこを見ると、その後はほとんど見てなかった事は明白。 何をいっても今はニワカ ラグビーファンであることは間違いない。 昔話はさておいて、今回のWカップを見ていて、昔のラグビーを見ていた時との圧倒的な違いは、ゲームが止まらず次々と展開していくことである。 私が見ていた時代は、モールなんてのはほとんど無くて、すぐラックになるのだが、大体が玉が出なくてスクラム。 自陣でマイボールになると、タッチキックで逃げて陣地を挽回。 といった感じでやたらとゲームが止まるイメージが強い。   しかし今回のWカップを見ると、本当に止まらないのである。 攻めていて、起点を作ってもすぐにボールが出て次の展開、次の展開と止まらないし、自陣でボールを奪っても安易には蹴りださない。 日本代表でも、大きな相手に対して起点を作った時に奪われないところを見ると隔世の感がある。 さて本題である。 ラグビー報道を見ると、キックで得点する五郎丸FBやトライした人の評価が高いが、今回の日本代表の活躍の最大要因は、トライに直接は関与していないFWの人たちの頑張りとデフェンス力ではないのだろうか。 久しくラグビーを見ていなかったので代表個々のプロフィールを見てもピンと来ないが、突っ込んでいって密集の中で消えてしまう人達の頑張りがキックやトライを支えているように思える。 起点を作った後奪われないためには、突っ込んでいった人を如何に速やかにサポートすることが出来るかであろうが、その点で素晴らしい活躍をしたメンバが数多くいる印象である。 もっとこの点をクローズアップして報道して欲しい欲しいと思うのは私だけだろうか。 同じようなことは企業でも起きている。 最終的な結果を出した人を高く評価するが、その裏方さんや地道な影の活動があまりクローズアップされないケースもよく見かける。 成果主義を過激に実施するとこういった事例も起こりやすい。 目の超えたファンは、裏方さんをきちんと評価する。それはサッカーの先進国でも同じ傾向があるような気がする。 企業でも経営層の目が肥えないと、下支えをする人達が日の目を見ない。 そうなると下支えの仕事に関する後継者ができない。 それがジワジワと影響して、ある時に気づくと成果が出ないという構図になりかねない。 組織は役割であり、各々の地道な役割を果たす行為を上手く評価することは重要な経営課題だと思う。 ラグビーには素晴らしい言葉がある。  one for all, all for one 企業でもせひこの言葉を実践していただきたいと思う。
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全部原価計算関係の関連記事 (月, 28 9月 2015)
前回、全部原価計算では判断してはいけない 事例が沢山あると記載したが、関連したなかなか 鋭いブログを発見。 忙しいそば屋とヒマなそば屋 ~ 経済性工学とは何か、それは原価管理とどう違うのか? 機会損失、経済性工学の基礎、品質など広範囲に 納得出来る。 ご参考まで。
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全部原価計算の罠 (金, 25 9月 2015)
ここ数年、製造業関係のご支援をする上でかなりの 確率でお話することが全部原価計算で判断しては いけないことが沢山あるということである。 (多分、年間10回くらいは説明している)  詳細はここでは割愛するが、全部原価計算がこれだけ 世の中に広まったのは、税務上、全部原価計算を必要条件 としているためである。  確かに税務は企業の義務であるので全部原価計算をするな とは言えない。  しかし、全部原価計算ベースに判断をすると業績が悪くな る事がありうるし、まさにその罠にハマった企業さんを何回も 見てきた。  全部原価計算は教科書にも乗っているし、かなりの人が認知 しているが、それを正しく判断している企業さんはほんの一握り だなぁと感じている。  会計を牛耳っている方々、そろそろ全部原価計算の限界に ついてきちんと教科書にするべきではないですか?  もし、下記を実施しているなら要注意です。   ・社内工賃より外注工賃が安いから外注化した   ・全部原価計算で算定した原価より売価が安いので    損するので売るのをやめた  製造のコンサルティングと称している人でもこの罠に 気づいてない人が多々いるので要注意。  ヒントは会計処理と損益分岐の考え方に整合性が無いこと です。  ちなみに私の作った資料を、公認会計士さんに見せたところ 「目からウロコでした」と言われたことがあるけど、これって なんだか変ですよね。
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事業継承について思う (月, 27 4月 2015)
 少し古くなったが、大塚家具の親子問題が決着した。この件に関しては様々な記事が書かれており改めて私の見解を述べる必要もないと考えている。  しかしながら、この騒動が、事業継承の課題を世間に知らしめてくれた功績があったのではないかと考えている。特に、コンサルティングを生業にしている私にとってはわかりやすいネタを提供して頂いて「ごっさんです」という感じだ。  さて本題の事業継承に関してである。  事業継承に関しては国も政策課題として意識しており、様々なコンサルタントが動き出してるようである。 私も、いくつかのセミナーに参加して来たがどうも釈然としない面を感じていた。  その理由と私なりの考え方をまとめてみたいと考えてこの記事を書いている。  事業継承コンサルのメニューの多くは下記を課題として設定している。  ・経営者を誰に譲るのか  ・譲る経営者をどう育成するのか、調達するのか  ・譲る場合の資産などの継承をどうするか  野蛮ながらざっくりといってしまうと有能な経営者を選定して、育成して資産を少ない税金で移行すれば継承完了と言っているように思えてならない。  しかし最も重要な観点が抜けていないのか?  それは「組織の継承」に関しての観点である。 「組織の継承」という言葉が曖昧ではあるが例を元に考えてみる。  仮に内部から新たな経営者の候補を見出したとしよう。  この経営者を育てていく事はもちろん重要な事なのだが、時にこんなことが起こりうる。 ・次期経営者候補は現時点で社内で重要な役割を果たし ている(例えば、営業推進のトップ、技術開発のトップなど)が、この方が経営トップに上がるとした場合、今現在その方が担っている業務(営業推進や技術開発)を引き継げる人材が見当たらない ・仮に営業推進や技術開発を進められる人材が居たとしても、その方が上位の地位に着くと、その後釜人材がいない  本質的課題は、経営者だけでなくボトムラインからトップラインまで内部人材のステップアップの仕組み常々持っていないと、事業の継承はままならないという事である。  この仕組がないところに作り上げようとするとかなりの時間と労力が必要となることは容易に想像がつく。  下手すれば、経営者は継承できても組織がついてこないのでその後の成長や維持ができないということになりかねない。  すなわち、事業の継承を取り立てて議論するより、平素から着実に組織全体をレベルアップしていく仕組みを機能させるかに注目した方がいいと考えてしまうのである。
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新年にあたって (火, 06 1月 2015)
早いものであっという間に年が明け、お正月の 期間も終わろうとしている。 昨年は、企業再生案件が中心で非常にタイトな 一年だったが、反面、これから自分はどの方向 に向かうべきかに関して自問する時期でもあった。  経営改善計画の作成支援という業務は数多く あるが、ここ数ヶ月は、計画書の実行を支援して くださいというオファーが増えてきている。 ここで最も重要なことは、組織をある方向に 動かすお手伝いをするということである。  これはパワーのいる仕事であるが、企業が良く なるためには最も必要な事項であろう。  今年は、再度、組織・人材の活用をテーマ に新たな領域を探っていきたいと思っています。
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稼ぎと成長のジレンマ (日, 27 7月 2014)
ここ数年、再生案件がかなりの割合を占めている。 お仕事を頂ける事は非常にありがたいことである。 しかしながら、最近、少し不満を感じ始めている。 その背景は下記であろう。  ・再生案件になるくらいだから基礎的な事項が   出来ていないか、誤った理解をしているケース   が多い。(全部が全部そうだという積りはないが・・)  ・基礎的な事項や誤りやすい事項は、比較的共通項   がある。  ・よって、案件は違っていても、過去に別の顧客に話を   したことと同じような事を説明する機会が増える  ・企業は個別の特性があり、人も異なるので   その差はあるもので、同じ事でも説明の方法や   定着の方法に差異がある。しかし、説明している   内容の本質は変わらない コンサルタントをビジネスとして捉えるならば、  パタン化出来て、少ない工数で稼げるという ことになるのだろう。 ん~ それでいいのかなぁ・・・。 なんだか無性に知識欲やら大きな刺激を欲する 気持ちが抑えきれない。
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